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第6回 子どもとメディア 全国フォーラム 【概要】

子どもとメディア日韓共同フォーラムin福岡  「メディア中毒からの脱出」

2012年(平成24年)2月18日(土)・19日(日)に開催されました

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 子どもとメディア日韓共同フォーラムin福岡 “「メディア中毒」からの脱出”が、成功裡に終了しました。その日、福岡市内は12年ぶりの大雪に見舞われましたが、北は北海道から南は鹿児島まで、医師、教育関係者、行政職員、子育て支援者、メディア問題に関心のある市民など、様々な立場の方々約300名が参加されました。
 1日目 2月18日(土)
 基調講演として、韓国情報化振興院ネット中毒対応センター前センター長のコ・ジョンヒョンさんより、韓国の国を挙げてのネット中毒対策を行うまでの経過と、対策の実際について話していただきました。
続いて、韓国で行われている『ネット中毒治療キャンプ「ネットRESCUEスクール」』について、学生スタッフが概要を説明し、参加した親子を含めて、インタビュー形式で、体験を語っていただきました。 メディアを“カット”ではなく“コントロール”する力を子どもたちがつけていく必要性を、体験者の言葉から感じました。
 2日目 2月19日(日)
 まず、日韓「脱メディア」実践交流として、下記の7名から報告がありました。

韓国ネット中毒治療体制
キム・ヒョンスさん
(精神科医・クァンドン(関東)大学教授・ミョンジ(明知)病院・
成長学校「星」主宰者)
メディア依存治療の取り組み
墨岡孝さん(成城墨岡クリニック院長・精神科医)
乳幼児健診での脱メディア啓
佐伯美保さん(NPO法人福間津屋崎子ども劇場 代表理事)
ソウル特別市 I Will センター ネット中毒予防相談センターと
クムトリ(夢の木)プロジェクトの紹介

キム・ジョンユルさん(クァンジン(広津)区 I willセンター センター長)
アン・ヨンヘさん  (同センターチーフマネージャー)
メディア依存脱出プログラム Real me Projectの紹介
山田眞理子さん(NPO法人子どもとメディア代表理事)
メディア依存予備調査報告 ~韓国のK尺度を参考にして~
石田哲也さん(九州大学大学院人間環境学府)

その後のシンポジウムでは、「メディア中毒」に立ち向かうと題して、コ・ジョンヒョンさん、キム・ヒョンスさん、墨岡孝さん、青木紀久代さん(臨床心理士・お茶の水女子大学大学院准教授)、内海裕美さん(日本小児科医会 子どものこころ対策委員会委員)にご登壇いただき、清川輝基さん、山田眞理子さんのコーディネートですすめられました。会場からも積極的に発言があり、対策の難しさや、緊急性、国家的に取り組む必要性などが浮き彫りになりました。
2日間を通して子どものメディア利用の実態や対策の必要性について議論がすすめられました。参加者からは、ネット依存対策がすすんでいる韓国の様子に対する驚きと共に、日本でも早急に対策をすすめる必要があるという意見が出ました。
尚、詳しい報告は日韓共同フォーラム報告書「メディア中毒からの脱出」

  日韓共同フォーラムin福岡 参加者 感想から
5人の方の盛りだくさんの実践発表の内容はより身近に感じられました。“親が与えた電子メディア”子どもたちへの責任の大きさを改めて感じました。(長崎県 メディア安全指導員)
日本においてネット依存の定義、確実な診断が早く実現することを希望します。明日からの診療、地域での活動に微力ですが努めていこうと思います。(鳥取県 医師)
予防においても治療においても子どもと関わる人が子どもの世界を理解しなければいけないと考えました。大学生や若い人の介入が有意義なプログラム開発につながると思います。 (東京都 大学院)
キーワードは家族関係や地域との関係の再構築だと思う。子どもが「なりたい自分」を取り戻すための予防的な対策をやっていきたい。(福岡県 子育て支援団体)
2日間を通して、メディア依存の問題は危機的状態であることを認識させられた。待ったなしの状況で、足下で出来ることは何かと考えさせられた。(宮崎県)
韓国も日本も中毒になるには、子どもの孤独感があるように思われる。その孤独感は親子関係の希薄化があると思われるが、その予防が大切ではないだろうか。(東京都 医師)

 

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